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2012年07月04日

ガサツという名の悪



世の中には色んなキャラクターの人が色んな迷惑をかけあって生きている。

その中でもかなり困った味わいを醸し出しているのがストレートで素直な人間だ。

素直な事は良いことだ。

しかしそれはある一定のラインまでの話で、そのラインの向こう側はどんどんおバカゾーンに近づいている。


元中日の監督である落合博満氏も現役時代にこう言っている、「ど真ん中の球が一番打ちにくい」


素直でストレートという感性は意外にも浮世離れしており、凡人からしたら身体が引くのである。

つまり絶対的な善とは悪と表裏一体、善行と愚行は紙一重なのです。



これは昨年7月に書いたブログの出だしです。

このブログを書いた時、僕はナチ君と野球を見に行っている。







僕の親友にナチ君という残念な男がいます。


彼とは保育園から高校まで一緒でした。

ナチ君は僕に無いものを持っています。


細かいことは一切気にしません。

口癖は、「まぁ大丈夫だなんとかなる。」です。


最近では、まぁこの季節限定ではあるのですが「別に暑くないでね。エアコン入れなくていいよ。」っていう言葉をよく耳にします。

ナチ君は極度の暑がりです。

真冬で無い限り常に、ナイアガラの滝のような汗をかいており、顔面はニス塗ってきただろ!というようないつもテッカテカの顔をしています。


見ているこっちが暑くなるようなイラつく顔をしているのですが、その容姿はおじゃまんが山田くんに出てくるおじゃま犬にクリソツです。


今年の6月、そんな顔面スコールのナチ君と名古屋ドームに野球観戦に行ってきました。

ガサツという名の悪

ちょっと予定より着くのが遅れてしまい2回表から観戦することになりました。

どうやら1回裏に堂上選手がホームランを打ったようで、3-0で中日がリードしていました。

大人になり全く野球を見なくなってしまった僕は、この時点でかなりの乱打戦になるのを期待していたのですがこの一回以降、中日も阪神も全く打たずゼロ更新が続き8時半ぐらいで中日が勝ち試合が終わりました。



実に玄人ウケの試合でしたね。

最後は、僕のサブマリン投法で投げても抑えれたんじゃないかと思いました。


僕達は凄い行列と共に名古屋ドームを後にしました。

そして駐車場でも行列が続いており、車が1ミリも動かないという事態になりました。


僕はとにかく待つのが嫌いだ。

無駄な時間を過ごしたくないのです。

なによりも男二人で車で待機するのがキモチ悪かった。


「もう待てん!イオンでご飯食って帰ろう。」


僕が提案しました。


イオンは野球帰りのお客さんがたくさんいました。


2階のフードコートでご飯を食べることにしました。


僕はフードコートが好きだ。


なにより一つの場所に集まってるのが嬉しい。


ナチ君が、「サブウェイ良いなぁ~」と呟いた。


「あそこの席におるわ。」僕はそう呟いた。


ガサツという名の悪

ナチ君は呟き通りサブウェイをGETして席に着いた。


僕らは今日の野球について語り合い、またくだらない雑談も交えながらその場を過ごした。


15分ぐらい経った頃だろうか、僕は心に引っかかるモヤモヤが気になっていた。


20分経過した頃、僕はナチ君に向かってこう言い放った。


「なんでサブウェイなんだて?」


ナチ君は一瞬、鳩が豆鉄砲くらったような顔をしてこう答えた。

「なにがだ?」



佐野:「なんかお前がサブウェイとか腹立つわ。」


僕は人種差別・アパルトへイト的発言をした。

僕の中でどうしてもナチ君とサブウェイが結びつかなかった。

これが昼間だったらまだわかるのだが、夜の9時にナチ君がOLが好んで食べそうなサブウェイを食しているのがどうしても僕は納得いかなかった。


佐野:「ざるそば天むすセット食っとけよ!」


ナチ君:「いやぁ~俺はサブウェイ食うタイプだよ。」


皆さん想像して下さい。

おじゃま犬がサブウェイですよ?


佐野:「ほんとうはサブウェイ食べたいわけじゃなかっただろ?」


おじゃま犬:「いや、俺はここに着いた瞬間にサブウェイだと思ったね。」


佐野:「わかった、じゃあ100歩譲ってサブウェイ食べたかったとしよう。でもお前の腹はそれでは満たされないだろ。」


数分が経過した頃、おじゃま犬が席を立った。

ガサツという名の悪

3分後、おじゃま犬がメインディッシュをかかえて席に戻ってきた。


僕はクソワロタWWW


佐野:「なんだよそれ?」


おじゃま犬:「豚丼だよ。」


佐野:「サブウェイはジャブ程度に食っただけだろ?」


おじゃま犬:「俺はサブウェイと豚丼が食いたかっただけだよ。」



いちいち腹立つ男である。


そして良い時間になってきたので僕らは帰る雰囲気になってきた。


おじゃま犬:「この食器はここに置いておけばいいよな?」


“木を見て森を見ず”ということわざがある。


小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえ。


おじゃま犬は木も見なければ森も見ないというガサツ極まりない男です。






佐野:「あそこの返却口に返さないとだめだよ。お前は2個食ったからサブウェイと豚朗に返却になるな。」


おじゃま犬:「なんでだ?」


佐野:「いや2店舗で食ったろ。」


おじゃま犬:「俺はお前より売り上げに貢献したはずだけど。」


佐野:「貢献度は知らんけど、別々に返してこいよ。」


おじゃま犬:「なんでだ?サブウェイに2個いけるだろ。」


僕は急にめんどくさくなった。


佐野:「そうだな、お前ならサブウェイに2個返しても許されるかもしれんな。」



おじゃま犬は食器を2個かかえてサブウェイに向かった。


おじゃま犬:「すみません!この食器ってここでも別に良いですよね?」


サブウェイ店員:「お客様、こちらの丼は当店の物ではありませんので買われた店舗へ返却して下さい。」



そしてこの言葉も佐野心の名言集に新たな1ページを刻んだ


当然の結果が出る前の、完全にバカのゾーンに突入したガサツな人間のお言葉


この食器ってここでも別にいいですよね?


なぜ2個食った!!




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